2009年07月16日
トーノZEROアニメ感想ポケットモンスター total 5250 count

劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ感想・本当は世界の運命ではなく個人の物語!?

Written By: トーノZERO連絡先

 トーノZEROのアニメ感想です。

 今日のポケモンDPの感想。

サブタイトル §

「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ」

あらすじ §

(各種サイト等を参照)

感想 §

 実は無線LANトラブルであまり集中して見られませんでした。しかも、おそらくカットがかなりありそう。

 しかし、見終わってみると「おやおや?」「あれあれ?」という感じが。

 この物語は本質的には世界の運命ではなく、個人的な問題を描いた作品ですね?

 基本的なラインはムゲンとゼロの関係にあります。ゼロは、要するに引きこもりオタクです。たった1人で反転世界に引きこもり、それを汚されたという勝手な思いこみで世界をかきまわします。それが間違いであることは、最初からムゲンには分かっていました。というよりも、ムゲンの正しい判断を理解できないゼロの暴走とも言えます。

 だから、ゼロは敗北し、自分の分身のような仮想の部下女性達を失い、警官達とムゲンによってコクピットから助け出されねばなりません。

 ここで仮想の部下女性の存在は、まさにゼロが引きこもりオタクであることを象徴的に示します。他の悪役達と違って、人間の部下はいません。

 そして、ゼロの対極に位置するのがシェイミです。シェイミは良い性格です。シェイミが本当に望んでいることは仲間達と合流して渡りを行うことであり、とても個人的な動機で行動しています。状況には巻き込まれただけに過ぎません。しかし、他者と関わる続ける社会的な存在であるシェイミは、引きこもったゼロとは異なり、多くの者達と触れ合い、協力し、状況を打開していく力を持ちます。サトシとは喧嘩をして憎まれ口も叩きますが、それでも別れは涙するほど親しい関係になります。

 つまり、引きこもって理想的に忠実な部下に囲まれるよりも、良い性格で憎まれ口をたたき合う方が良い、ということですね。

 うん。やはり良い映画だったと思います。

今回の一言 §

 クライマックスのクライシスが「動き出す氷河」というのは、日本人には直感的に分かりにくいかもしれません。そういう意味でこれが良い映画であるかは分かりませんが、氷河という道具を使った存在感とスケール感はとても良かったと思います。

 それから、ゼロのメカもなかなかデザインが面白いと思います。大型メカは降下するときに人間のようなシルエットに見えるし、その後の小型メカもシャープな格好良さがあります。まあ、その格好良さも「引きこもりオタク」というキャラクター性を演出する道具だとも言えますが。